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bazurukazoku
カフェ「コロナ」で店長を務める篝(かがり)家の長女・あかり(内田理央)。専業主婦の母・緋奈子(高岡早紀)、ドラマプロデューサーの父・篤史(木下隆行)、就活生の弟・薪人(那智)の4人で食卓を囲んで暮らす、いたって普通の家族。でも、本当は家族のことなんて興味がないし、何も知らなかった。あの日までは…。
いつもの日常。カフェ「コロナ」に出勤しようと電車に乗りこむあかり。満員の車内、横入りしてくる横柄なサラリーマンにも微笑みかける。どんな時も笑顔を絶やさない。それが、いつも通りのあかりなのだ。
出勤すると、店員の盛田桃(小川紗良)とキッチン担当の伊勢谷伸(永野宗典)がそれぞれSNSを見ている。そんな二人を他所に、黙々と開店準備を続けるあかり。お店の宣伝にもなるからとSNSを勧める桃に、「マメに更新するのも苦手だし、これ以上お客さんが増えても大変でしょ?」と、やっぱりあかりは優しく微笑む。
そのころ、父・篤史は憂いていた。自分がプロデュースしたドラマの初回1話の完成品からとにかく危険な匂いがする。原作ファンは、原作とは違いすぎる世界観についてすでに多くの批判の声をあげている。篤史は、部下の丹羽(山中崇)と鴇田(藤井武美)に対しネットやSNSの意見は絶対見るなと声を荒らげ、頑なにネットの批判から目を背けている。