汚れた舌 BOXセット [DVD]
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yogoretashita
新約聖書に記述された舌にまつわる悪をそれぞれの登場人物に置き換えた形で展開する、濃厚にしてキッチュな、怨念じみた台詞が容赦なく飛び交う様があまりにも恐ろしい、脚本家・内館牧子のワールドを堪能し尽すことができる作品。結婚よりも自立した仕事と恋の両立こそが女の幸せであるとのモットーをかかげる千夏(飯島直子)は、やっとの思いで手にいれた小さな花屋を母・典子(松原智恵子)とともに営んでいる。典子は三流陶芸家だった夫を自殺に追い込んだ存在である、高名な陶芸家・白川(藤竜也)を憎むことを唯一の生きがいとしていた。しかしその白川(藤竜也)こそが、この二年間大学で造園の勉強をするためにと金沢に通う千夏が、実は胸焦がれて逢瀬を重ねている愛人であった。ある日、千夏は老舗花屋チェーン店の跡取りオーナーである耕平(加藤浩次)と金沢帰りの空港で偶然知り合う。
白川を憎むがあまりに壊れていく典子や、耕平と親密になる千夏に嫉妬心を燃えたぎらせる杏梨(牧瀬里穂)と、ヒロインを取り巻く女性キャラクターたちの強烈さは絶句してしまうほどのおぞましさだが、中でも貧しい育ちゆえにお嬢様育ちの杏梨を執拗にねたむ耕平の継母である弘子(森口瑤子)の底なしの恨み節には、ただただ慄き続けるしかない。ドラマが温まるまでには若干の時間を要するも、加速して以降のホラー的な女たちの攻防には病み付きになること必至。